有料老人ホーム・介護施設の入居にかかる費用の仕組みは?A

◍入居金の一部・償却金の計算方法

▪償却期間の例)

・入居保証金を80万円、入居一時金を420万円、償却期間を5年の均等償却で有料老人ホーム・介護施設に入居して、3年で退去するという設定で契約した場合の返還される償却金の計算方法です。

 

1).5年分の償却金額の計算方法。

・入居金合計−入居時償却金(入居保証金)=5年分の償却金額

  500万円 −    80万円     =   420万円

              ↑

           戻りません。

 

2).1年分の償却金の計算方法。

・5年分の償却金額÷5年=1年の償却金額

    420万円   ÷5年=  84万円

 

3).3年で退去する場合の返還される償却金額の計算方法。

・5年分の償却金額− すでに償却された金額 = まだ償却されていない金額

   420万円    −252万円(84万円×3年) =168万円(84万円×2年)

 

※初期償却期間での解約(通常、クーリングオフは3ヶ月)や入居金、償却金、償却金額の計算方法は、各有料老人ホーム・介護施設によって異なります。上記の計算方法はあくまでも例ですので、必ず各施設に確認してください。

 

有料老人ホーム・介護施設の入居にかかる費用の仕組みは?B

◍前払い分施設使用料

・前払い分施設使用料とは、月々の支払いを安くする為に、月額利用料金の一部を前金で入金するシステムです。

 

・前払い分施設使用料には、償却期間が設けてあり、償却期間の退去であれば返還金制度があります。

 

・有料老人ホーム・介護施設によって違いますが、「最初に多く払い、月額利用料金を低く抑えたい」など、入居希望者の相談に応じてもらえる施設もありますが、応じてもらえない施設もあります。

 

・注意する点があります。前払いという意味で、入居時に多くの金額を支払うことになります。しかし、月額の上乗せ期間が過ぎた場合は、通常設定されている月額利用料金に戻るといったケースが多いようです。

 

◍例えば、月額10万円の家賃だったとしましょう。そのうちの3万円を5年間分を入居金に上乗せして前払いで支払った場合、3万円×12ヶ月×5年分=180万円を前払いできる、有料老人ホーム・介護施設であっても、前払い期間の5年を過ぎると翌月から家賃が元の10万円に戻ることになります。

※有料老人ホーム・介護施設の中には、元の家賃に戻さなくて良いという施設もありますが、非常にまれなケースです。

 

月額利用料金について

・有料老人ホーム・介護施設のほとんどが、月額利用料金には、下記のものが含まれています。

◍内訳

▪食費:52.000円くらいが相場です。(胃ろうなどの方は不要)

▪管理費:20.000円くらい。(有料老人ホーム・介護施設により様々)

▪家賃:100.000円くらい。(有料老人ホーム・介護施設により様々)

・管理費には、人件費やレクリエーション費など(有料老人ホーム・介護施設により、光熱費が含まれる場合があります)

※月額利用料金は返還されません。

※物価の変動により月額利用料金も変動する場合があります。

◍上記以外に毎月必要な費用:30.000〜50.000円程度は余分に見ておくと一応安心です。

・ほとんどの有料老人ホーム・介護施設では下記の費用がかかります。

 

▪医療費:医療保険の支払い(身体の状態により様々)…10.000円くらい。

▪おむつ代:必要な方のみ…10.000円くらい。

▪小遣いや雑費:ティッシュペーパーや歯ブラシなどの消耗品代…5.000円くらい。

▪有料老人ホーム・介護施設により、光熱費…5.000円くらい。

・有料老人ホーム・介護施設は、安く見積もっても11万円です。3〜5万円程度は余分に見て、一般的に合計で16万円程度は最低でもかかります

 

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