介護が必要か分からない場合

・介護付有料老人ホームへの入居を考えるに至った経緯は、当然のごとく人それぞれ理由があるかと思います。脳疾患などで突然倒れて介護が必要となった状態になってしまったり、また入院先の医療施設から退院勧告を期限を切られてしまった為に、急きょ次の入院先を探さなければならなくなったなど緊急を要する場合もあると思います。

 

・しかし、家族との同居や在宅介護サービス、公的介護施設、高齢者住宅への入居など、様々なサービスや施設があります。なぜ、『介護付』の有料老人ホームでなければいけないのでしょうか?また、いつごろまでに介護付有料老人ホームへの入居を決める予定でしょうか?

 

・介護付有料老人ホームに入居希望の方が、高齢者であっても現状は、ほぼ自立した生活を送られているならば、介護付有料老人ホーム側から断られる場合もあります。

 

・介護が必要か必要でないか分からない場合は、本人や家族だけで判断せずに、まずは介護保険の『要介護認定』の申請の手続きをしてみることです。『要介護認定』の申請の手続きは、市町村役場や地域包括支援センターへの申請から始まります。

 

入居者本人の日常の接し方

・介護保険の『要介護認定』の結果を踏まえた上で、介護付有料老人ホームを探すのか、また、『要介護認定』の結果が要支援と認定された場合、しばらく様子を見るにせよ、いつごろまでにどのような施設を探すか、大体の計画を立てることができるでしょう。

 

・病気が原因と疑われる場合は、病気の治療も並行して受ける必要も出てきます。

 

・そして、介護付有料老人ホームにすぐに入居する必要がなく、数年先でもよく時間的に余裕がある方の場合、本人がこれから先さらに年齢を重ねた場合、将来はどういう風な環境で生活を送りたいのかということについても、日常の会話などをとおして、日ごろからそれとなく家族が本人の意向を推察することも大切なことです。

 

・本人も年齢を重ねるにつれ、自身の身体の衰えを自覚しています。また、病気がちで普段から度々通院している場合はなおさら、先々自分がどのような生活を送りたいか普段からある程度考えている場合も多々あるようです。

 

・しかし、これは非常に微妙な問題でもある為、家族がいきなり介護付有料老人ホームの話を本人に切りだしたところで感情的にこじれるケースもあるので、細心の注意が必要です。

 

介護付有料老人ホーム入居の準備

・介護付有料老人ホームへの入居対象となる当の本人は、自分自身にとってどの施設へ入居すれば良いかの情報を持っていない場合が一般的です。

 

・高齢者の中には、かつての養老院や宅老所のイメージを未だに引きずっている方もおります。話の切り出し方を一歩間違えると、家族関係を壊しかねません。本人自身としても、その後の生活において将来のことを悲観的に考えてうつ病を発症する恐れすらあります。

 

・したがって、「親も歳を取って、身体も不自由になってきたから、そろそろ老人ホームでも探してみようか・・」と考え始めた場合。本人を含めた家族が、どのようにして本人を納得させて、その生活の質を落とすことのないように確保するが?まずは、そこから考えていきたいものです。

 

・その為には、事前に施設や介護についての情報を収集する過程で、家族でそれらの情報などを元に十分に理解を深めておくことが重要になってきます。

 

・そして、さらに歳を重ねたその先は、本人としてはどのような生活を送りたいかということについて折にふれ日常の会話をし、本人の思いをくみ取って、イメージをふくらまし、いつの日にか訪れるであろうその日の為の準備を少しづつでも推し進めたいものです。

 



 
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